概要

生涯学習基盤経営コースでは、学校教育の終了後あるいはその外で人が営む様々な活動を、学習/教育の観点から捉えなおし、生涯にわたって人が営みつづける学習活動とそれを支える組織・制度・環境・技術について研究しています。
生涯学習を支える主な組織として、公民館・図書館・博物館等があります。本コースは、主に公民館等の活動を研究対象とする社会教育学研究室と、図書館等の活動を対象とする図書館情報学研究室という、二つの研究室から構成されています。
といっても、公民館や図書館、博物館の組織や制度、そのサービスに関する研究だけをしているわけではありません。NPOやNGO、地域活動などを含むより広い意味での教育・学習の実践やサービス活動、図書館だけでなくWebやメディアを含む環境としての情報メディア基盤とその編成、それを支える情報検索や言語情報処理などの技術まで、様々なレベルで、対社会的な関係を重視した実践的研究から理論的・基礎的な研究までを、二研究室が協力しながら進めています。各教員の専門については、教員の個人ページ/教員紹介ページをご覧下さい。

コースの研究構成・研究室構成を簡単に図示すると次のようになります

コース運営の特色

  • 対社会的関係と実践を重視しています。研究テーマ指向のゼミや授業では、教育現場での見学、実習、調査を行うほか、NGOやNPO活動への参加、情報サービスの構築や運用等の実践活動を支えるカリキュラム・指導を行っています。
  • 基盤となる考え方・方法論・論理性にも力を入れています。研究テーマ指向のゼミや授業に加え、調査方法論、量的・質的研究方法論、データ分析論、論文執筆法など、基礎的なゼミも充実しています。
  • 多様性と学際性を重視し、他研究室・他大学・他学部・NPOやNGOなど大学内外の組織・行政との間に、理論・実践の両レベルで多様なネットワークを有しています。
  • 国際的な交流を積極的に推進しています。世界中から研究者や教育実践者、学生がコースを訪問し滞在しています。講演会や特別授業などを通し、大学院生が世界の研究者や大学院生に接する機会を積極的に設けています。